オトコの腐ったようなやつ

腐ってます。小説・コミックの感想、ゲームプレイ日記などが中心。

あなたの積読は何冊ですか

 

ここ1年ほど、積読本が大変気持ちよいペースで入れ替わっている。
(唯一替わらないのは続きが出るまで読むものかと思っている、
「吸血鬼と愉快な仲間たち 5」/木原音瀬だけだ)
だいたい10~15冊ぐらいの積読が私の適正積読量のようだ。

少ないと通勤前に今日はどれを読もうかという選択肢が狭くて寂しいし、
多すぎると早く読まなくちゃという強迫観念気味になって宜しくない。
以前は300冊近くの積読本があったが、あの頃は気持ちも淀んでいた。
己の適正積読量を知るためにいい機会だったけれど、もう嫌だ。
いまの状態をキープしたい。といいつつ、今日は8冊ほど買ってしまった。

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 昨日から読んでいた「年の差十四歳の奇跡」/水無月さらら、
「事務ミスをナメるな!」/中田亨を読了した上で、
「バクダンヘブン」/鹿乃しうこ、「チクBINGO 1」/伊吹アスカ、
「おとなの手練こどもの手管」/右野マコ、
山岸凉子日出処の天子』と古代飛鳥の旅」を読了。
4冊目まではTwitterの転載で省力感想。

 

「おとなの手練こどもの手管」/右野マコは、なかなか面白い連作だった。

おとなの手練こどもの手管 (バンブーコミックス 麗人uno!)

おとなの手練こどもの手管 (バンブーコミックス 麗人uno!)

 

まじめで純情を通り越した不思議ちゃんに近い受が、
攻の父親が「タイムマシンに乗って未来からやってきた攻」という嘘を
信じてしまい、その父親に危なくお初を奪われそうになるのである。
しかも1回だけでは飽き足らず、2回目も嘘をついて危うく未遂までいきかける。
なかなか見ない展開だよ、この受にしてもクズな父親にしても。

これだけだったらちょっと気分が悪い、というかこのクズ父を
なんとかしてくれと思っていたら、攻の友人が実はこのクズ父を好きで、
クズ父を美味しくいただいてしまうという展開が待っている。

ムカつく男が出てくると「犯されてしまえばいいのに」と冗談で
言うことがあるが、その冗談を地で行くのである。……美味しい!
こういうサプライズは嫌いじゃないってかむしろ好き!

他の短編の実は性欲が強い受も、王道から少し外れた感じが嫌いじゃない。

 

山岸凉子日出処の天子』と古代飛鳥の旅」は出たときに買い逃して、
昨日Amazonで見たら9~11日後発送となっていたので書店で買うことにしたが、
大型書店でも残り2冊しかなかった。さすが厩戸王子、畏れ多い。

山岸凉子『日出処の天子』古代飛鳥への旅 (別冊太陽 太陽の地図帖)

山岸凉子『日出処の天子』古代飛鳥への旅 (別冊太陽 太陽の地図帖)

 

ムックでちょっとお高い値段に見えるが、カラーギャラリーが素晴らしい。
連載開始時はこの世に生まれていない私、後からこうして読むしかない。
他にも、荒俣宏との対談、飛鳥時代についての説明、インタビュー、
創作と史実の関係、史跡探訪など幅広い視点で取り上げており、
お値段以上の価値がある。
いつか大阪・奈良・京都の王子ゆかりの地を巡ってみたい。

日出処の天子を読み返したいところだが、明日から仕事。
5日間、だるいが頑張ろう。