昨夜は残業で帰宅時間が24時を廻ってしまったのでブログはやめ。
ゲームもせず眠ったけれど、寝不足には変わりない。
さっさと風呂入って寝たいが本も読みたいしゲームもしたい。
欲望同士のぶつかりあいにはきりがなくて困る。
「BARBARITIES」の後に何冊か読了。
ある意味凄かったのは「キスと時計と螺旋階段」/水無月さらら。
前世もそのまた前世もずーっと最後は殺しあう宿命にある二人って時点で
かなりおサイコな設定なのに、この人の描く人物ってどこか冷静で、
話が盛り上がるべき、悲嘆すべきところでも淡々と進んでしまうので
没入する箇所が見当たらない。まあ、ずーっと昔はカマキリだった、
というところには目がおかしくなったのかと凝視させられたが、
それはまた別の話だろう。あとがきで書かれていたが、カマキリのシーンは
お気に入りなのに担当編集は爆笑したという。そりゃそうだ。
真剣にやっているから笑えるのだ。狙っていないのが、ある意味凄い。
逆にこれは…素敵だわあとまっすぐに思ったのは「すずろ古書譚」/伊東七つ生。
全集が1冊ずつ買われるたびに、1つの質問をする。
本に書かれていることを、実際に自分で体験してみる。
どれもこれも、本好きならちょっとやってみたいと思うシチュエーションである。
伊東さんの描くやわらかな絵と、この空気がとてつもなく好きだ。
恋愛に関しては、よくあるすれ違いと言えばそうなのだが、
全体のかもし出す空気が好きでけなす気にならない。
R45 (オヤジ) アンソロジーで書かれていた別の短編 (これは先にアンソロで
読んでいて、これも好きな作品) が収録されている上に、
2つの話をうまくリンクさせた書き下ろしがこれまたいい。
お気に入り本である。良。