草木も眠るというに
昨夜どうにも寝れなくて眠くなるまでゲームをしていたら2時半だった。
当然今日は眠くて仕方ないが、後悔先に立たず。仕事中かなり危なかった。
アホだということは自覚している。
今日は「恋してる、生きていく」/夕映月子、を読了。
表紙は、書き込まれた小物が下に集中しているので帯がとても邪魔。
中身は、想像していたより甘々。
心臓が弱く他人と生きていくことをあきらめている、小さいホテル経営の受けと、
そんな受けを一途に求め続ける寡黙な山男の攻め。このシチュエーション好き!
「心臓が悪い」ことに起因するさまざまなことがすれ違いのポイントで、
付き合うようになるまではそれが主に精神面で大きかったが、
付き合うようになってからは本番行為ができない、というところが美味しい。
したいけれどできない、気持ちよくなってもらいたいけれどできない、
そこのお互いを気遣う細やかさとやさしさがかえって場を盛り立てている。
エロページでごまかさない分、じゃれるようなシーンも多くて、甘々である。
というか、できないのに攻めを無意識に煽りまくる受けは魔性である。
ちょっと都合よいが、最終的には「一緒に生きたい」「セックスしたい」という
切実な理由で心臓の手術をし、消化不良には陥らないようになっている。
若干ご都合でも、きっちり締めてくれるともやもやしないのはありがたい。
(どこぞのゲームに当てこすりしているわけではない。)
登山BLがデビュー作だけあって、山の描写はとてもうつくしく、
心が洗われるような作品でありつつ、切実な性的な事情も書くことで
きれいな話だねーよかったねー、で終わらないところがよろしゅうございました。
ぜひ、このまま独自の世界を描き続けて欲しい。秀作。
今日は早く眠れますように。