商業BLについて喋るオフ会
先週は完全にゲーマー脳だった。
だって念願の3DSでスーファミのVCですよ、買うしかないじゃないの!
スーパードンキーコングにマザー2……うっうっ、ソフトを買うお金がなくて
友達に貸してもらったり友達の家でやらせてもらったりしたこれらのゲームが
3DSで何百円かで買えてプレイできるなんて……大人になってよかった!
さて、昨日はオフ会で新橋の塚田農場へ。
銀座のほうへ向かうと本当に中国人多いね…。
塚田農場は雨後の筍のようにどこにでもあるから感想は省く。
チェーンなのに質がよいので「困った時は塚田」でいい気がする。
ワタミに行くなら塚田にしたほうが100倍満足できる。
普段から月1ぐらいでオフ会をしているが、今回はBLについて、
特に商業BLについて喋ることを中心にした。
焼酎ロックを入れ、かつ帰って追いアルコールをしたせいで
記憶が半分飛んでるが、回答結果や会話の内容で印象に残ったことをメモする。
・最近の商業BL
→コミックスはまだ二次から引っ張ってくる方法があるが、
小説は書き手も読み手も高齢化が進んでいて、衰退しているように思う。
→買いたいと思う本が少ない。小さい出版社はレーベルがなくなったり、
大手は数は出しているが質は下がりというデフレスパイラル。
→BL一本で食っていける人は部数を推測するにごくわずか。
話題の保育士と同じで、食べていけない職に人は集まらない。
(女性が大多数というのも近いか)
・BLにおける編集のあり方
→売れている作家に依存している。小説で言えば、一穂さんや凪良さんなど。
→今売れている要素を盛り込もうとする。
(これはアラブ、ヤクザなどの時期からか)
しかしそのサイクルが短いので出すときには手遅れだったりする。
→小説は、読んで構成や校正を指摘できる人が育っていないのでは。
→リブレのはらださんの事件のように、情報共有ができていない。
人数も少なく、できる人頼みになっているのでは。
→BL小説はそこまで売れる分野じゃなく、下に見られている可能性もあって
BLの編集になりたいという人も少ないのでは。
・BLの売り方
企業努力が足りない。
・ペーパーをつけたり小冊子をつけたりする方法は効果が見えないと思う。
買い支えが必要というが、買い手にとっては娯楽のひとつで仕事ではない。
・買わせたくなる方法を考えてほしいが、即効性がある(と思い込んでいる)
ペーパーや小冊子、既刊フェア、同人誌のまとめ本などに比べて、
育成に時間がかかる本来の編集の仕事は遅効性。
出版不況の今、お金がなくて自転車操業になっているのでは。
・BL内のジャンル
→オヤジや年上受けはわりと増えた。(喜ばしい)
→ジャンルの中でなんども同じようなものを出し続けたせいで、
テンプレート中のテンプレートを出し続けているように思う。
完全に固定客狙いで発展性が見られない。
・電子書籍
→紙より安くしてほしい。データを読む権利を買うだけなのに
紙の本と同じ値段は納得しづらい。取次の都合で難しいかもしれないが、
せめて同日販売はしてもらいたい。
→既刊を電子書籍化してほしい。
特に絶版になった本は古本だと著者と出版社に1円も利益がいかない。
(BLは絶版になるのが超絶早いのでぜひこれはやってほしい)
何を言ったか誰が覚えていないし、自分の受け取り方が
発言者の意図とは違うかもしれない。
妄想というか自分のリミックスになっている点はご容赦願いたいが、
頷けることが大変多く、そして先行きの明るい話ではない。
商業BLを恒常的に読む、それなりにディープな7人全員が疲弊しているのは、
年を取って、メインターゲットからずれたせいなのかもしれないが、
若い人の参入が少ないBL小説でこの現状は恐ろしいことなんじゃないだろうか。
どうやったら売れるかがわからないのは昔からの常だろうけれど、
そこに出版社・買い手双方の体力が伴わなくなったのが今なんだろうな。
それでも私は商業BLは読みたいので、効果的とTwitterなどでよく目にする、
出たらすぐ買う、と、少しでもここで感想を書くことにしますか……。