オトコの腐ったようなやつ

腐ってます。小説・コミックの感想、ゲームプレイ日記などが中心。

矛盾で満ちている

■買い物日記

12月頭から私(と私のチーム)を苦しめていた案件に区切りが見え、
1発目の納品が終わった。「見てませんけど受け取りました」という返信にも
腹を立てるよりとりあえずひとつ片付いたことに安堵している。

で、今週は書店へ行けていなかったので今日の朝一から書店へ。
「卒業アルバム 増補版」/中村明日美子、「ととどん」/ヨシノサツキ
「国民的スターに恋してしまいました」/小林典雅 を購入。

「卒業アルバム」は2011年に発売された、同級生シリーズのファンブックで、
素晴らしい記念本だった。が、ファンブックの増補編ってなんでしょうね。
2冊ファンブック買うってどんだけ好きよ。

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いや、劇場アニメ化に合わせた再販ってことはわかってますがね、
当時2000円以上出して買ったファンとしてもやもやするものがある。
通常の単行本だったら文庫化も分かるけど、これ決定版じゃん。

大人気作品だから、記念本を出した後にも販促として描かれていて、
それを収録するっていうのは確かに商売的に正しいんだけれど、
だったらそれ用の単行本にしてくれればいいじゃあないのよ。
単行本未収録作品を入れて新装版で出せば買うだろう、と
思われているのが足元を見られているようで腹立たしくて買いたくない。
しかし作品に罪はなく佐条と草壁は見ていたいので買ってしまう。矛盾。
すぐ手に入れたかったがもったいなくて読めないので感想は書けない。矛盾。

■今週読んだ本

今週もぼちぼち忙しかったので、小説の初読みは1作品だけ。 

エヴェレスト 神々の山嶺 (角川文庫)
 

岡田准一阿部寛がメインで映画化なんてまあなんて俺得という
不純な動機から読んでみたが、関係なしに面白かった。
といいつつ1週間も時間がかかってしまったのは、主人公・深町の
下の世界での事情や女性関係は正直どうでもいいというか、
深町が追い続けている男・羽生と山に関する話が特筆して面白くて、
現実と幻を行きつ戻りつする登山中の描写は、1行1行の文が
短いこともあってページをめくる手が本当にとまらない。

前々からなんで寒い苦しい死んでしまうかもしれない思いをして
登るんだろう、それに勝る達成感があるのだろうか、と思っていたが、
山に登ることに濃縮された生を見つけてしまった人たちには、
生きることと同義なのだ、という感覚は少しわかった気がした。
自分に置き換えたら、普通に生活しているだけなのに
なぜ生きてるの?生きてると辛いから死んだほうが楽じゃんと言われても、
確かに辛いけれど死にたくないから生きている。
彼らは生きたいから、危険を冒しても山に登る。
下の世界で生きている人間からみれば矛盾しているけれど、
彼らもただ単にそこで生きているんだろう、と思わされた。

しかしこれだけ過酷と描かれているのに、5200m付近で
撮影するとかどんだけだよ、映画……見に行こうかな。

買い物ついでにマンガをどばっと借りてきたので今夜はマンガ三昧。