地雷のボーダーライン
■日記
今日は週に1回の同僚とのランチ。
相手は10歳以上も年上なのだが気が合って一緒にいやすい。
いつも1人じゃ行かないような店に行くことが多いのだが、タイプとしては2つある。
「常連のオヤジばっかりの店」か「女子ばっかりの店」だ。今日は前者。
親子丼を頼んだら、生の卵がのっかっていてちょっと驚いた。
1個分は鶏肉をとじて、1個分は生の食感を出すためなのだろうか。
ちょっと変な感じがしなくもなかったがこれはこれで美味しかった。
軽く炙ってある鶏肉とも合ったし、まったく地雷ではなかった。
■最近読んだBLの地雷
強引に繋げつつ、「言いなり」/丸木文華をおととい読み終わった。
ああ…地雷ってのはこういうのですよ…。
丸木さんの作品は基本的に好きなのだが、どいつもこいつも執着心が強すぎる。
もちろんそれ込みで読みたいのだからそれはまったく地雷ではない。
だけれども、この攻め、冴えない気持ち悪い執着ワンコ系攻めかと思いきや、
昔受けを虐めていた男で、自身が受けにとって軽いトラウマになっていると
わかっているのに、自分を隠して近づいてくるのである。しかもその上、
「大学デビューして華やかになったけど無理してる、元のほうがラクだ」だの
「髪の色は黒に戻したほうがいい」だの、軽い洗脳状態にしてくる。
私は執着攻めは好きだし、ワンコ攻めも好きなのだが、さすがにねえ……。
この攻め、ペーパーのSSで心なんて頼りないものより体のほうが信じられるだの、
セックスの最中に愛の言葉を乞えばいくらでも好きと言ってくれるだの、
犬でいいというわりに完全に支配関係は逆転させているのである。
個人の尊重と言ったら大げさかもしれないが、自分の思いを遂げたいばかりに
受けを依存状態にするのは私としては地雷だ。相手を対等とみなしていないのもね。
ただ単に自分がやられたら嫌なことをやられると腹が立つというだけかもしれないが。
そこまで病んでてこそ丸木さんだよ!という人にはオススメである。