いまさらドラクエVプレイ
次のモンハンXが出るまでのつなぎはドラクエVをやることにした。最近読んだ
「やらない夫がドラクエ5の仲間モンスターを解説するようです」が面白かったのと、
来月にドラクエVのクラシックコンサートに行くためである。
昨日始めて、船→サンタローズ→アルパカまで進めよう、と思っていたのだが、
やっぱりやってみると面白くてレヌール城クリア→妖精の国に行くところまで進んだ。
ドラクエVIIIをやってからだとテンポのよさに驚く。
いちいち壺を持ち上げたりタンスを開けたりするのは無駄なリアリズムだよなあ。
いつもキラーパンサーの名前は「プックル」なのだが、今回はせっかくのDS版なので
新しい名前の候補から「ソロ」を選択した。うん、なかなかいい。
主人公の名前もだいたい小説版から取って「リュカ」にしてしまうのだが、
今回はモンスター中心で行きたいのとFateをやっていたため「マスター」にした。
そしたらビアンカが「ねえマスター」とか言ってきて一体なんのプレイなのだか。
今日は2冊読了。そのうちの1冊、「ラ・エティカの手紙」/名嘉あいか。
最初から大洋図書に喧嘩売るけど、SHYは新人の作品をそこそこ出しているくせに
質の均一化が図れていないというか、クソ作品に当たったことがあり、どうにも
新人作家の本に手を出す気になれない。しかしこれは友人に薦められたので読んでみた。
SHYの新人としてはいい再開ものだった。(どれだけトラウマだよ)
まずよかったのは仕事の描写。攻めがチームリーダーだ部長だ社長だ、という話は
いくらでもあるが、製薬会社の企画部での開発との交渉役というポジションが、
芯がしっかりとしてて粘り強い攻めにぴったりのポジションだった。
あーこの人ちゃんと仕事してる人だわあ、というだけで社会人としては嬉しいものだ。
いや、別にスーパー攻め様もファンタジーとして好きだけど、こういったしっとりとした
作品には、地味でもきっちりと働いてる、地に足の着いた人が嬉しい。
その分、受けは若干エキセントリックというか、フリーのデザイナーだったのが
請われて会社に籍を置いたという立場なので、不遜な態度だったりするのだが、
仕事に対しては真摯で一途、ちゃんとクライアントとの折衝も行う。
当たり前なんだけど、わりと現実世界でも当たり前でない人が (略)
それから、タイトルにもなっている「手紙」に秘められていた、
なかなかに重い受けの高校生のときの心情描写がよろしかった。
身内の「汚い」「気持ち悪い」って言葉はとにかく傷つくんだよね……。
自分ではどうにも制御できない大切な感情を「汚い」という言葉は容易く全否定する。
しかも、それが世間的には一般的でないことならなおさらだ。
それを核心に持ってくることは珍しくもないが、家族構成や関係性を見ると
その言葉がどれだけ受けにとって重かったかというのが痛いほど伝わった。
ただ、なんでそんな大事なポイントを、たった10年前のことなのに、
記憶喪失でもないのに、「思い出そうとするとなんかとっても辛いから、
思い出さないほうがいい!」と割り切って、攻めを否定できるのかは
共感も納得もできなかったけれど。そのせいで前半は冗長にも感じたし。
まあ、その構成の問題さえ除けば、次も期待して読んでみたい作家だった。