まさに優れた女
朝一から映画だというのに夜更かししてしまい、後悔。
どうして夜中のゲームとか読書はあんなに楽しいかね。
ふらふらした状態で母と見に行ったのは吉田秋生原作の「海街diary」。
良い作品だった。
なにせ、途中でトイレに行きたくなったり寝たりしなかった。
ひどい基準だが、2時間座りっぱなしって面白くなきゃつらいんだよね。腰が。
それを忘れさせてくれるか否かは私の中では大きな判断基準だ。
実写化というものは、なかなか原作を超えることはできないので、
原作をどうやって切り取って映像に落とし込むかの調理にかかっている。
家を出て行った父親と置いていかれた三姉妹、父親の後妻の子、
父に続いて出て行った母親、それぞれの複雑な人間関係がしっかりと描かれていた。
もちろん原作の深みには到底追いつかないが、細かなエピソードは削りつつ、
2時間でよくこれだけ親子と姉妹の微妙な関係を描けるなと感心した。
そして、これは映像の強みだが、和風の古い家、四季、鎌倉の風景、
それらの美しさは素晴らしかった。鎌倉アピール映画としても十分。
それに、キャスト的に微妙だと思っていた三姉妹が光っていた。(広瀬すずはぴったり)
一風変わったスポーツ店員夏帆、それぞれがしっくり来ている。
原作とは違う面もあるが、それは俳優個人の魅力だろう。
綾瀬はるかの喪服のあの未亡人感はなんなんだろう。
長澤まさみの抜群のスタイルとほどよい肉感も凄い。
女性に興味がない自分でも、男性に受けるのはとてもよく分かる。
もう一回見たい!というほどではないが、実写化としては
十分成功の部類だと思う。DVDになったら借りるのも良いかも。
その後父の日の贈り物を買い、ランチビールをして昼寝。至福であった。