オネエは伝達手段
もうすぐ6月とはいえ今日は暑すぎたわ。
ジムに行くだけで汗だくだく。マッチョの臭いむんむん。
あーあ、嫌な季節がやってくるわね……
オネエ口調で書いたのは読了した「部長はオネエ」/ながべ、に合わせたから。
オネエというのは後天的なものだと思っている。
男らしいしゃべり方や態度では自分の感情をうまく発露できない、
そんな時に過度な対極の表現をすることで発露する……のだと思う。
かくいう自分も第二言語のように物心ついたときには
使えるようになっていたし、使い分けている。
で、この第二言語の難しさというのは、
人によっては嫌悪の対象になると言うことだ。
オネエ口調は気持ち悪い、態度がオカマみたいで気持ち悪い……
「だから何よ?」と言い切れるほど、強い人ばかりではない。
この作品の主人公もそうで、オネエの自分をバーで働くときのみに
さらけ出せる。(例えにじみ出ていたとしても)
そういう性格の人に急に「ありのままの君が好き」なんて
陳腐なJ-POPの歌詞みたいなオトコが現れてすんなり行くわけもなく、
両手に花状態になっても煩悶してしまうのである。
昨今のBLから言えばかなり過激さはないほう、というか、
全編通してエロのかけらもないのだが、別に気にはならない。
ぐだぐだと悩み恥らっている部長を見ていると和む。
人間でないことが逆に感情表現が豊かになっているし、
人間でないことでリアルが緩和されていて読みやすい。
(三次元の世界でのリアルという意味。リアリティはある。)
なかなか面白い挑戦作だった。良。
Kindle本がポイント50%還元セールをしているので5000円ほど
買ってしまった。明日からは一般マンガ読みふける予定。