できることならわからないままでよかった
今日はジム寄って帰ろうと思ったのに予想外のことがおきて
だいぶ残業時間が長くなってしまった。
やってみないとわからないことって、あるある。
そして仕事においては大体タイトルだったりする。
明日は少し早起きせねば。
「霊応ゲーム」/パトリック・レドモンド、読了。
後半はさらにするするっと読めた。
転校生が来る前に一人の青年が亡くなった……という点では
海外版「トーマの心臓」オマージュかよ、と思ったけれど、
パブリックスクールものでありながら、その制度を批判しているし、
リチャードとジョナサンがユーリと逆方向へ突っ走っていて、
まったく趣の違う作品だった。
単なる「男子が集う場所」としてだけを期待しているのであれば
あまり意にそぐわないかもしれないが、
執着心が強く病んでる人が見せる弱さ、みたいなものが
好きな人にはこの作品はたまらないだろう。
男の子が男性視点の男の子らしさをもって描かれているのは、
さすがに著者が男性だけある。
霊感が全くない自分にとってはオチは腑に落ちない。
リチャードの悪魔的な思考や手口のほうがよっぽど怖い。
完全に洗脳の手口である。それを言わせているのが
「何か」なのだとしたら確かに恐ろしいのかもしれないが。
「トーマの心臓」「風と木の詩」「摩利と新吾」を読んでいる以上、
自分の中では新たなスタンダードにはなりえないが、
海外ものとしては非常に読みやすかった。
今日はもう寝る也。