オトコの腐ったようなやつ

腐ってます。小説・コミックの感想、ゲームプレイ日記などが中心。

9月の新刊チェック

涼しくて一日中寝てはゲームして寝るというとてもダメで素敵な日を過ごしてしまった。新刊のチェックもまた当月になってしまったけれど……結果的に私が買う本が8日以降なのでセーフだよね!という暴論はありだろうか。

今月も10冊程度しかないけれど、ハイライトはとても久しぶりの桜木知沙子さんの新刊でしょうかね。では早速、そして今日はこれだけ。

8 BBC シャイン☆ 会川フゥ
8 ディアプラス文庫 家で恋しちゃ駄目ですか 桜木知沙子
15 講談社 ベイビーステップ(46) 勝木光
17 スプラッシュ文庫 色悪幽霊、○○がありません! 中原一也
19 BBN 愛に跪く時 英田サキ
22 講談社 きのう何食べた?(13) よしながふみ
22 講談社 おおきく振りかぶって(28) ひぐちアサ
23 ルチル スクールナイト ARUKU
23 ルチル おすわりサノバビッチ 九重シャム
25 onBLUE 寄越す犬、めくる夜(3) のばらあいこ
25 シャレード文庫 モブの恋はままならない 海野幸

タイトルは体を表してほしい

大逆転裁判2をクリアした。 

大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-

大逆転裁判2 -成歩堂龍ノ介の覺悟-

 

 ひとことで言えば、伏線回収の嵐だった。1話めがなぜか日本が舞台(しかもナルホドくん本人はいない)し、少し話が逸れたような導入だなあ、と思っていたのもあって、2話目までにかなり時間をかけてしまった(正直に言えば他のゲームを優先していた)のだが、3話でなんと○○が○○してて○○になって○○で対峙するだなんて…って前作で伏線張りすぎて伏せ字じゃまともに感想書けないじゃないか!他にもぱっと思いつく部分だけでも、
・アソウギの刀名は逆転裁判本編のあの一族と関係あるのか
・アイリスのパパは誰なのか
・パスカヴィル家の犬はなぜ公表されなかったのか
・死神がなぜ日本人を憎んでいるのか(そして原因が解消されると超デレる)
・そもそもなぜ死神の所以は起こっているのか
などなど。これだけ回収しつつ、盛り上げはさすがのタクシュー節である。個人的には捜査ではどうにもならない悪を倒すことにものすごくカタルシスがあるので、そういう意味では蘇る裁判並に熱い展開だった。パスカヴィルもそうだけど、赤毛同盟とかメジャーなホームズネタをうまく取り込んでいるしね。
そうそう、ホームズといえば、前作ではかなり出張ってきてしまっていたけれど、今作では隠し事をしていることもあって比較的抑えめ、でも彼が居なければトドメをさせなかったという美味しい役どころ。デスノートにおけるジェバンニかよおというオーバーワークである。ナルホドくんがちゃんと主人公してて嬉しい。

惜しいのは、前作で回収していなかった部分が多すぎたり、主要なキャラが死んでしまったりで、続きをやろうという気が起きない人もいるのでは、ということ。1作ではたしかにボリューミーすぎるが、せめて無印・2ではなくて、前編後編としていればまだ納得できたのでは。まあファンは買うかもしれないけどさ。

そしてかなりキレイにまとまってしまったので、続きは…出すのかなあ。出さないかもなあ。せっかくキャラに愛着がわいたのに惜しい。舞台を移してでも続けてほしいと思う。

さて、ドラクエ全然進んでないので勇者業に戻ります。

夏休み最後の課題図書

今日はジムに行ってグラブルのイベントへのやる気を高めようと思っていたのだが、昨夜の2時までスプラトゥーン2をやったうえに3時まで本を読んでいたせいか、頭痛と吐き気が強くて一日中だらだらしていた。休み最後の一日をこんなふうに過ごしてしまったのは少しもったいない気もするけれど、逆に言えば休みでしかできない過ごし方なのでよしとすべきか。ああ、明日からはこんなふうに気が向いたら本を読んだりゲームをしたりできないのね…2日間だけだしお仕事頑張りましょう。

さて頭痛になりながらも読んだ最後の課題図書3は「2119 9 29」/凪良ゆう。

2119 9 29 (ショコラ文庫)

2119 9 29 (ショコラ文庫)

 

 「ショートケーキの苺にはさわらないで」の阿部ちんがメインのスピンオフ。前作では傷心旅行かと思われるくらい旅先の移動中にも関わらず号泣してしまったので覚悟して読んだのである。(この夏、覚悟してばっかりである)

前作よりも15年ほど後の世界なので、戦争が引き裂くことがないとわかってるのは精神的に楽だったが、ドール(裏ドールだけでなく全般)が粗雑に扱われる部分は読んでいて少し辛かったのである。この先、AI技術が発展してドールが本当に世の中に普及できそうなだけに。

ただ、そんな仲で裏ドールを預かることになった阿部ちんのおかしくも紳士なオタクぶりはオタクであることを卑下せずコミカルに描かれていて、いやあ、阿部ちんはほんとにいいキャラである。太ったままでもいいのに!

そのおかげもあってか、色々な事件があってもそれほど涙腺に来ずに読み切れそうかも、と思っていた時期もありました。エピローグからのタイトルコールは卑怯でしょ…!涙腺に一気に押し寄せてきて思いっきり泣いてしまったのである。前作ではいつか終わるその時までともに歩み続けることになったけれど、今作は阿部ちんに合わせた終わりになっていて、対称的ではあるけれど幸せな終わりだったので良しである。幸せならいいんである。

前作のカプも、それから新しく隠れドールも登場して、元の作品の続きも少し楽しみつつ次のスピンオフを期待できるのも嬉しい。めったにスピンオフを望むことはないんだけれど、このシリーズはお願いします!

アンドロイドと人間の恋とかが好きな人は読んで損しないはず。むしろ心配すべきは人前で読んだりしないことである。

電車のリハビリと課題図書その2

小雨が降るなか、夏休みの予定通り鎌倉へ。別に何をするわけでもないのだけれどちょっとぶらぶら…と思ったら行きの電車が通勤時間帯並みでその気を無くし、あらかじめ決めていたお店だけ行って終了。休みになってから1回も電車に乗っていなかった、というかほぼ外出もしていなかったので、いいリハビリになった。長いこと外界と接していないと怖くなるんだよね……引きこもり適性が高いのも考えものである。

さて、課題図書その2は「ワンダーフォーゲル」/草間さかえ
(読んだのは紙の本だけれど、特典付き電子版を貼っておく。ガッデム。)

草間さんが山屋の話?と思ったら、ワンダーフォーゲルって元々は野外活動全般を指すのね。自分の中では登山部とイコールだった。思い込みとは怖い。

しかし読み始めても一向に野外活動らしきものは行われず、あれ、これ今市子作品だったっけと思うような叙述が続く「みえない友達」を読み終えて、ようやく気づく。この話は表題作じゃないのか!

子供の頃にあるあるのイマジナリーフレンドの話かと思ったらイマジナリー、妄想よりもぞくぞくするほど怖い現実の話だった。思い込みとは本当に怖いものである。そしてそれを二段構えのオチで持ってくる構成力もさすが。ただ、BLではあるけれどそこに主眼を置いてないというか、難解でそちらを理解するのに集中してしまった。

それに比べれば表題作はもう少しBLしていた。閉所恐怖症で野外活動せざるをえない攻めと、人の思考を読み取ってしまいやすい(超能力とは断定していない)受け。ただこちらも少し複雑な部分があり、怪異めいた受けの能力を謎の人物を絡ませながら引き込んでいくのだが、BLとしての引力があるかというと…うーむ。私は好きだけれど、わかりやすくはないかもしれない。あ、でも基本室内にいられないんだから童貞に決まっているでしょう、と赤面する童貞は非常に萌えました。

総評すると、掲載誌はNemuki+かウィングスかな?という1冊でした。

夏休みにやりたいこと&久しぶりの感想

■昔からでした

今年の夏休みは6連休。いつのまにかもう折り返してしまったが、やりたいことリストを作成して一応消化している。

大逆転裁判2を丸一日プレイ(完了
ドラクエ11を丸一日プレイ(完了)
・ジム2回(1回完了)
スプラトゥーン2ガチバトル1つでいいからランクアップ(完了)
グラブルDVD4巻見る(完了)
・鎌倉に買い物
・課題図書3冊(1冊完了)

リストにするほどのことでもないような気がするけれど、作らないと気が済まない。思えば子供の時から夏休みの予定を立てるのがくせになっているが、これは親が夏休みの勉強予定を立てさせたせいなのかもしれない。

■課題図書1

↑のようなことを思ったのは、課題図書の影響だと思う。
内容がきつそうで読むのを先延ばしにしていた「にいちゃん」/はらだ。

にいちゃん (Canna Comics)

にいちゃん (Canna Comics)

 

端的に言えば変質者とそれを忘れられない高校生の再会もの、ということになるのだろうか。普通を外れてしまった人間はどうやって普通の世界と折り合いをつけていかなくてはならないのか、教育はいったいどこまで本人の資質に(良くも悪くも)影響を及ぼすことができるのか。そもそも普通とはいったいなんなのか、といった問いかけが非常に息苦しかった。

普通でない、アウトローな彼らが互いだけを頼りに生きていく、というラストに一応光明は見えていて、これも1つの愛の在り方なんだろうとは思う。ただ、その後の描き下ろしを見ても全然幸せそうに見えないのがなあ…。じゃあ彼らが普通になれたら幸せなのかというと全くそうも思えなくて、答えが見つからなくてもやもやする。

この作品で一番きつかったのは、変質者の親。幸いにも私は大多数の異性愛者から見たら少数派ではあるけれど、親からそのことで虐待されたり矯正されたりということは無い。が、もし作中で出てきたような、健全な者しか認めない両親だったら……と思うと背筋が凍ったシーンだった。

男同士であればどんなものでもBLというならBLだけれど、恋愛が最終的な救済になってないところが並ではない。覚悟して読んだけれど、メンタルに影響を受けづらい休みの期間に読んで正解だった。読むなら覚悟しましょう。

あ、蛇足ですが描き下ろしでのリバ表現はとても好き。

2017年8月の購入予定

7月中に新刊チェックが間に合った。よかった、8月になるまえで…ってもう8月か!早く夏は終わってほしいと思うのにあまりに早すぎる月日の流れには抗いたくなる矛盾は一体何なんだろう。

なお、7月中にチェックが終わったのは理由がある。小説が……小説がっ……買うものが少なすぎて……!あっという間にチェックが終わってしまった。2冊だよ2冊!自分のBL熱が下がったのもあるけれど、BL小説の2000年代の10年はバブルだったのかも、と思いつつある。そしてその時代から止まってしまっている気がする。このネット時代にいまだに小為替を使用する全サだの、既刊を何冊も買って薄い小冊子をもらうだの、BL業界以外であるのかな?買い支えたい気持ちはあるけれど、そもそも消費者は資金が潤沢にあるパトロンではないのだからなんでそんな気持ちを抱かねばならないのかという気もする。良い本を読みたいだけなんだけどね…。愚痴でした。

それはさておき、8月の購入予定。

 

1 HertZシリーズ ちょっと待ってよ、花屋さん 町屋はとこ
1 HertZシリーズ Be MONSTER 本間アキラ
1 ルビー文庫 富士見二丁目交響楽団 ベストアルバム(1) 秋月こお
4 ジャンプコミックス ハイキュー!!(27) 古舘春一
10 フラワーCアルファ マロニエ王国の七人の騎士(1) 岩本ナオ
10 ディアプラス文庫 片恋の病 久我有加
18 ヤングマガジンKC 10DANCE(1) 井上佐藤←新装版。見てから決める
18 ヤングジャンプコミックス 銀河英雄伝説(7) 藤崎竜
19 ゼノンコミックス ワカコ酒(9) 新久千映
22 ガンガンコミックスONLINE 月刊少女野崎くん(9) 椿いづみ
22 アプレコミックス 先輩はプリ尻レスラー 吉池マスコ
25 onBLUEコミックス インディゴの気分 丸木戸マキ
26 バンブーコミックス ちゅーちゅーまかろん、ろんりーぱい 鬼嶋兵伍
29 花音コミックス サドのオトコを落とす方法 ヤマヲミ
30 バンブーコミックス僕のおまわりさん にやま

【ゲーム日記】時間をピクミンとイカにうばわれ、その先は

7月はイヤーな仕事の引き継ぎ(2代前の担当者が適当でその場しのぎ、今の担当者もルールが定まっておらず四苦八苦している最中、エラー頻発、客先の担当者は変なこだわり持ち)をしているせいで精神的にあまり楽しい月ではなかった。

いつもならそこで依存するのがグラブルだったりするのだが…ケルフェン討滅戦、ゼノウォフ討滅戦とこれまた全く楽しくないイベントが大半。もうウォフマナフ琴は1本と決め、一切イベントをやっていない。

そこで読書に取り組む…と言いたいが、そもそも積読本があまりない。そりゃあ腐った友人たちと集まってご飯食べてもBLの話になかなかならないよね、という状況に割り込んできたのがピクミン。 

Hey! ピクミン

Hey! ピクミン

 

TVのCMで見かけてかわいいねーはいはいとしか思っていなかったのに、つい仕事のストレスで会社帰りに衝動買いしていた。というか、もう一通りはクリアした。 クリアするだけなら難易度は決して高くなく、アクションが苦手な自分でも20時間もかからなかったかと思う。ただ、全部のお宝を見つけ出すとか、ピクミンを一匹も倒されないとか、アクションパズル的要素をすべてコンプリートしようとすれば急に難易度は跳ね上がるので、わりといいバランスに仕上がっていると思う。ピクミンかわいいしね…なかなか楽しめる作品だった。

そして学生の夏休みに合わせたのか、7/21に発売されたイカことスプラトゥーン2もはじめた。スプラトゥーンのプレイは初めてなんだけれど…いやあ、面白いねこれ。操作が上手い下手関係なく、ただ床を塗ってるだけで楽しい。ステージも頻繁に変わるし、様々なブキを使って色々試したくなるし…とプレイしていたらいつの間にか3時間とか経っているので時間泥棒すぎるゲームである。そりゃあ苦戦しているWiiがプラットフォームでも前作はブームになるわけだ…。ゼルダといいスプラトゥーンといい、素晴らしいゲームを次々生み出してくれて感謝である。

次々と言えば、来週以降も夏ゲームも非常に忙しい。
・7/29 ドラクエXI
・8/3 大逆転裁判2
8/31 New みんなのGOLF
・8/31 世界樹と不思議のダンジョン2
・夏 Undertale

…夏季休暇中にドラクエ大逆転裁判は終わらせたいね。ともあれ、なにかにはまっていられるというのは幸せだなと思う今日このごろ。